「働き方改革」と言われ、従業員の権利意識が高まる中、経営者にとっては難しいかじ取りが要求されています。
仕事の定義は様々ですが、ここでは「幸せになるため」の手段ととらえます。では、人間はどういう状態のときに幸せと感じるのでしょうか?その要素の一つに「自由」があります。
仕事で収入を得ることと出世することは、生活の自由度と会社内での権限の自由度を獲得できます。但し、同時に仕事は時間を占有し、権限の拡大は責任という形で行動を制限する足枷にもなります。つまり、幸福を得るための手段である「仕事」は、同時に不幸のもとでもあるわけです。
「自由」基準にした場合、「より楽をして稼げる仕事が望ましい」という結論が導き出せそうです。あるいは、自由を犠牲にするならば、収入も出世も望まないとも言えます。誤解を恐れずに言うならば、最近の若い世代の仕事に対する姿勢はこうしたことから理解できます。「そんな都合のいい話なんかあるわけない」わけですが、経営者として、こうした考え方に一定の理解が必要です。
しかしながら、現状はそう簡単ではありません。なぜならば、「自由」は度が過ぎれば「混乱」、つまり組織力の低下につながるからです。つまり、社員の自由への要求に応えつつ、組織をまとめていかなくてはならないのです。
それを解決する万能薬はありませんが、「定石」はあります。
①社員の「やりがい」に応える。
これは、仕事で幸せになるための要素として、「自由」以外の重要なものです。
②対話
自由は混乱をもたらし、結果として幸せにならないことを納得させる必要があります。そもそも、「仕事」とは「貢献」なのですから。
さて、「言うは易し」で、出来上がった人間関係において、それを変更することは決して容易なことではありません。たとえば、本を読めば、従業員とのコミュニケーションが必要と書かれています。「でも、そんなこと今更。。。」っていうのも本音でしょう。
でも、一歩踏み出す必要があるのも事実です。我々は、こうした組織の問題もオーダーメードで対応しています。一緒に頑張りましょう!!!
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