「キャリアコンサルタント」とは、
日本の厚生労働省が認定する資格であり、職業選択やキャリア開発に関する支援を行う専門家です。
企業、需給調整機関（ハローワーク等）、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています。この資格を持つキャリアコンサルタントは、以下のような活動を行います。
- キャリア相談: 個人が職業選択やキャリア形成について相談する際に、その人の特性や希望に基づいて適切なアドバイスを提供します。
- 職業情報の提供: 労働市場や職業の情報を提供し、就職活動やキャリアアップに役立つ情報を提供します。
- キャリアプランニング: 長期的なキャリア目標を設定し、それに向けた具体的な計画を立てる支援を行います。
- スキル開発支援: 必要なスキルや資格を取得するための方法や研修プログラムを提案し、自己啓発をサポートします。
- メンタリング: 職場での人間関係や仕事の進め方に関する相談にも応じ、メンタリングを行います。
キャリアコンサルタントになるためには、
養成講習の修了や実務経験を積んだ後、国家試験に合格し、その後も継続的な学習を続けることが重要です。これらのステップを通じて、効果的なキャリア支援を提供するための知識と技能を身につけることができます。
1. 必要な資格要件を満たす
キャリアコンサルタント資格を取得するためには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 実務経験: キャリアコンサルティングに関連する業務において、3年以上の実務経験があること。
- 養成講習の修了: 厚生労働省が認定するキャリアコンサルタント養成講習を修了すること。
2. 養成講習を受講
養成講習を受講する場合、以下のようなプログラムに参加します。
- 基礎知識の習得: キャリア理論、労働市場の動向、カウンセリング技法などの基礎知識を学びます。
- 実技訓練: 模擬カウンセリングやロールプレイングを通じて、実際のキャリアカウンセリング技術を習得します。
3. 国家試験に合格する
キャリアコンサルタントの国家資格を取得するためには、国家試験に合格する必要があります。試験は以下の2つに分かれています。
- 学科試験: キャリアコンサルティングに関する知識を問う筆記試験。
- 実技試験: 実際のカウンセリング技術を評価する面接試験やロールプレイング試験。
4. 登録手続きを行う
試験に合格した後、キャリアコンサルタントとして正式に活動するためには、キャリアコンサルタント名簿に登録する必要があります。登録手続きには、合格証明書とともに申請書を提出する必要があります。
「キャリアコンサルタント」名称独占について
職業能力開発促進法に規定されたキャリアコンサルタントでない方は、「キャリアコンサルタント」又はこれに紛らわしい名称（※１）（※２）を用いることができません。これに違反した者は、 30 万円以下の罰金に処せられます。
（※１） 紛らわしい名称としては、「キャリア・コンサルタント」、「キャリアコンサルタント○○（キャリアコンサルタント専門士等）」、「キャリア○○コンサルタント（キャリア形成コンサルタント等）」、「○○キャリアコンサルタント（職業キャリアコンサルタント等）」、「○○キャリコン（標準キャリコン等）」、「キャリアコンサル」等があげられます。
（※２） いわゆる標準レベルのキャリア・コンサルタントであった方についても、キャリアコンサルタント名簿に登録していなければ、「キャリアコンサルタント」と名乗ることができませんのでご留意ください。
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